112.泉(108から)
2009年2月20日 日常 コメント (2) クサモチから放たれた魔法は、リペノ、ジャスティス、ミンティス、そしてヤミハルまでも含んで全てを、殺してしまう。
最初は遅く、徐々に早く、あるラインを超えると高速で。
衝撃波が届くまで、あと5秒。
―守らなきゃ
―【ゼロ:B】で消す。 無理。 俺の前方の衝撃波は消せるが、到底皆を守る範囲を消すことなんて、出来ない。
衝撃波が届くまで、あと4秒。
―【水衣】を全員に。 無理。 5人分を維持なんて、一瞬も持たない。 タイミングがずれれば全員……
衝撃波が届くまで、あと3秒。
―駄目だ、どうしようもない、どうしようも、もう、 でも
衝撃波が届くまで、あと2秒。
―俺が、俺が守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ
、俺が守らなくちゃ、誰が、皆を、守るってんだ!!
------------―――――――――――――――
「だけど、【水魔法】は守りの心」
『性質』
【偽りなき慈愛】
『慈しみ』
『全てのプレイヤーを、幸せに』
―――――――――――――――------------
衝撃波が届くまで、あと1秒
―俺の 魔法は 皆を 守る ために!!!
スキルレベルアップ:水魔法【A】
ウルトンを中心とし、半円状にラインが瞬間的に現れた。青白く光るその線は、リペノ・ジャスティス・ミンティス・ヤミハルを内側に大きく囲む。そして、風が届く一手先、ラインから大量の水が噴出した。
公園にある噴水のような勢いではない。 触れれば腕が折れ、そのまま空中高くに吹き飛ばされてしまうような威力。なのにも関わらず、見る人に恐怖を感じさせはしない。吹き上がる水は美しく、神々しいと思わせるほどだ。ゆえにそれは【神泉】と呼ばれている。
【神泉】と【ウィンドカッター】が衝突した。威力は互角、大魔法の激突。瞬間、洞窟内にすさまじい衝撃が走った。
その衝撃だけでも、被害はそうそうたるものだった。ジャスティスとミンティスには吹き飛んだ跡があり、ヤミハルまでもが膝をついていた。特に体の軽いリペノは数十メートル吹っ飛んでしまっていた。
「……守ったぞ!」
自身が魔法使いとしての一定ラインを今ついに超えた。そのことを、ウルトンはしっかりと感じ取っていた。
最初は遅く、徐々に早く、あるラインを超えると高速で。
衝撃波が届くまで、あと5秒。
―守らなきゃ
―【ゼロ:B】で消す。 無理。 俺の前方の衝撃波は消せるが、到底皆を守る範囲を消すことなんて、出来ない。
衝撃波が届くまで、あと4秒。
―【水衣】を全員に。 無理。 5人分を維持なんて、一瞬も持たない。 タイミングがずれれば全員……
衝撃波が届くまで、あと3秒。
―駄目だ、どうしようもない、どうしようも、もう、 でも
衝撃波が届くまで、あと2秒。
―俺が、俺が守らなきゃ守らなきゃ守らなきゃ
、俺が守らなくちゃ、誰が、皆を、守るってんだ!!
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「だけど、【水魔法】は守りの心」
『性質』
【偽りなき慈愛】
『慈しみ』
『全てのプレイヤーを、幸せに』
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衝撃波が届くまで、あと1秒
―俺の 魔法は 皆を 守る ために!!!
スキルレベルアップ:水魔法【A】
ウルトンを中心とし、半円状にラインが瞬間的に現れた。青白く光るその線は、リペノ・ジャスティス・ミンティス・ヤミハルを内側に大きく囲む。そして、風が届く一手先、ラインから大量の水が噴出した。
公園にある噴水のような勢いではない。 触れれば腕が折れ、そのまま空中高くに吹き飛ばされてしまうような威力。なのにも関わらず、見る人に恐怖を感じさせはしない。吹き上がる水は美しく、神々しいと思わせるほどだ。ゆえにそれは【神泉】と呼ばれている。
【神泉】と【ウィンドカッター】が衝突した。威力は互角、大魔法の激突。瞬間、洞窟内にすさまじい衝撃が走った。
その衝撃だけでも、被害はそうそうたるものだった。ジャスティスとミンティスには吹き飛んだ跡があり、ヤミハルまでもが膝をついていた。特に体の軽いリペノは数十メートル吹っ飛んでしまっていた。
「……守ったぞ!」
自身が魔法使いとしての一定ラインを今ついに超えた。そのことを、ウルトンはしっかりと感じ取っていた。
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