97.店(95.から

2008年7月13日
 次の日、俺は少し緊張していたからか予定の時間より1時間も早く指定された場所に着いてしまった。その場所というのがこれまた小汚い店で、どう見てもフォロッサ大図書館に関する面接をするような場所には思えなかった。
 面接はいつの間にか終わっていた。何を話したのかは覚えていないが、俺の熱意と魅力は十分に伝えられたと思う。ただ面接官が気に入らなかった。「うんうん」とか「はいはい」とかしか言ってない気がする。
 
「じゃ、着いてきて」
 頭の天辺がハゲかけているおっさんが俺に図々しくも指図をしてきた。というかLiveでは姿をある程度自分で設定できるのに何故ハゲを選んだのか俺には到底理解できない。そんなおっさんが面接官だったというのも俺には理解できない。
 
 仕方なくおっさんに着いていった先にあったのは、大量の本だった。本、本、どこを見ても本。空間全てが本で埋め尽くされている。本の倉庫か何かだろうか。
 
「じゃ、これをここにね。全てここに書いてある通りに動けばいいから」
 
「おいまてこらハゲ。え、受付の俺にこれをどうしろって言うんだよ」
 
「受付?ああそれは、この手紙に書いてあるから。じゃあ頑張って」
 
 その手紙は、フォロッサ大図書館受付Bからだった。
 
 "突然の事でごめんね☆えーと、なんていうか、ごめんね☆
  君は多分、受付は向いていないと思うんだ。
 
  だから、図書館への本の輸送作業をやってくれないかな?
  
  騙すつもりはなかったんだけどね、ごめんね☆
  給料はちゃんと払われるからさ!あ、あと本も読み放題だよ!
  じゃあ頑張ってね!これもフォロッサ大図書館のためだよ☆"
  
 
 
 
 
 あ?

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